ENGINEERING HANDBOOK
設備導入ロードマップ
設備導入の構想から改善まで。全11フェーズで実務の流れを整理します。
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01構想
現場課題を整理し、設備に何をさせるかを決める。ROI試算も行う。
気をつけたいこと- 課題が曖昧なまま仕様検討を始める
- ROI試算を後回しにする
02仕様検討
設備に求める機能・精度・サイクルタイム・安全要件を仕様書にまとめる。
気をつけたいこと- 仕様書を作らずに業者に相談する
- 安全要件を後から追加して設計変更になる
03見積依頼
仕様書をもとに複数業者に見積を依頼する。比較条件を統一することが重要。
気をつけたいこと- 1社だけに見積を依頼して比較できない
- 比較条件が業者によってバラバラになる
04業者選定
価格・技術力・納期・アフターサポートを総合的に評価して発注先を決める。
気をつけたいこと- 価格だけで選ぶ
- アフターサポート体制を確認しない
05設計レビュー
業者の設計図・3Dモデルを確認し、仕様との整合性・安全性・保全性をレビューする。
気をつけたいこと- 設計レビューをスキップして製作に入る
- 現場オペレーターをレビューに呼ばない
06製作
07FAT(出荷前検査)
出荷前にメーカー工場で、合意した受入仕様に沿ってFATを行う。確認済み・未達・未確認の項目を区別し、是正・持越し条件と搬出承認を記録する。現地受入検査(SAT)は据付後に行う。
気をつけたいこと- 試験範囲・合格基準・担当者を事前に合意しない
- 未達・未確認項目の扱いを決めず、搬出承認を設備全体の受入合格とみなす
08据付・SAT
設備を搬入・据え付け、機種別手順に沿って電気・配管・アンカー等を確認する。据付後のSATでは現地条件とFATからの持越し項目を検証し、結果と残課題を立上げへ引き継ぐ。
気をつけたいこと- 搬入経路を事前確認しない
- 据付後の水平確認を省略する
09立上げ
設備を実稼働状態にする初期調整。現場オペレーターを巻き込んで進める。
気をつけたいこと- 技術部門だけで立上げを完結させる
- 初期トラブルの記録ルールを決めていない
10教育・標準化
オペレーターへの教育と作業標準の整備。引き渡し後の現場で回せる状態にする。
気をつけたいこと- 教育をメーカーまかせにする
- 作業標準書を作らないまま引き渡す
11改善
安定稼働後、OEEや可動率のデータをもとに継続的な改善を行う。
気をつけたいこと- 立上げ後に「完了」として終わりにする
- 改善活動のデータを記録していない